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レーシックLASIK)とは?

眼と視覚エラー

眼の一部である角膜は、ちょうどカメラのレンズがフィルム上にイメージを作るときに光の焦点をあわせているのと同様に、網膜に画像を作るために光のピントを合わせるのを助けています。光を曲げたり、光の焦点をあわせたりするのを屈折といいます。しばしば、角膜と眼の形は完璧ではなく、網膜に写るイメージは焦点がずれていたり、またはぼやけていたります。このような、眼が焦点をあわせることの欠陥を屈折障害といいます。屈折障害は、「近視」「遠視」「乱視」の3種類に大きく分けられます。近視の人は、近くのものに比べて遠くの物が見づらくなります。遠視の人はその逆で、遠くのものに比べて近くのものが見づらくなります。乱視は角膜またはレンズの不整により網膜上の画像がゆがむことを意味します。近視と乱視、または遠視と乱視が並存することもよくあります。「近視」「遠視」「乱視」についても、神戸クリニックが提供している以下の模式図が参考になります。

近視・遠視・乱視の仕組み

■各症状をクリックすると、それぞれの症状解説が表示されます。





眼鏡やコンタクトレンズは、上記のような眼の欠陥を補正するように設計されています。眼の焦点調節機能を改善する手術を屈折矯正手術といいます。レーシックLASIK)手術においては、特別なレーザーで角膜組織の一部を正確に切除し、フォーカス能力を変えるために角膜の形を整えます。

他の屈折矯正手術

レーシックLASIK)以外に、放射状角膜切除術(RK)、レーザー屈折矯正角膜切除術(PRK)等といった角膜変形技術も用いられます。RKにおいては、非常に鋭利なナイフで角膜に切れ目を入れて、角膜の形を変形させます。PRKは角膜の形を変えるために開発された最初の手術方法で、レーザーで彫刻して角膜の形を変えます。レーシックLASIK)でもPRKでも同じタイプのレーザーが使用されますし、レーシックLASIK)とPRKではしばしば全く同じレーザーが使用されます。この2つの手術の大きな違いは、角膜の中間層であるストロマをレーザーで乾燥させる前の手順にあります。PRKでは、角膜の最上層である角膜上皮は、角膜上皮の下にあるストロマを暴露するためにすっかり取り払われてしまいます。一方、レーシックLASIK)では、角膜上皮はフラップとして残しておき、レーザー照射後にフラップは元の場所に戻されます。

この他の屈折矯正手術に角膜熱形成術というものがあります。この方法では熱をかけて角膜の形を変形させます。熱はレーザーで作り出しますが、そのレーザーはレーシックLASIK)やPRKで使用するレーザーとは異なります。その他の屈折矯正手術器具としては、角膜に挿入して使用するcorneal ring segmentsや角膜の形を一時的に変形させるコンタクトレンズなどがあります(角膜矯正術)。

FDAによる規制

アメリカにおいて、FDAはレーシックLASIK)に用いるレーザーなどの医療用器具の販売を規制しています。医療用器具を合法的にアメリカで販売するためには、その医療用器具を販売する会社または人はFDAの承認を得る必要があります。承認を得るためには、販売社/者は医療用器具が特定の使用(適応)において安全で効果的であることを示す事実を提示しなければなりません。


最初にFDAが承認した屈折矯正手術用のレーザーシステムは、近視を治療するPRKに用いるエキシマー・レーザーです。このレーザーは後に乱視を治療するPRKに使用するレーザーとしても承認されました。しかしながら、その後医師はこれらのレーザーをレーシックLASIK)に使用したり、その他の屈折障害の治療に使用するようになりました。ここ数年において、アメリカでは、近視の手術治療においてレーシックLASIK)は最も一般的な方法となりました。また、最近になって、いくつかのレーザー製造会社は、近視、遠視、乱視を治療するレーシックLASIK)や遠視、乱視を治療するPRKののためのレーザーシステムの承認をアメリカFDAから取得しています。