【重要】レーシック(LASIK)をしないほうがよい場合・状態
■以下の項目に当てはまるような方はレーシック(LASIK)手術の良い候補とはいえません。
・リスクをとる気がない人:少数の患者に不可避な合併症がおきる可能性があります。また、現在の方法に関する長期データはありません。
・キャリアの障害になる可能性がある人:屈折矯正手術を禁じている仕事があります。手術をうける前に雇用者に手術をうけてよいかどうかのチェックをうけましょう。
・コストが問題となっている人:大部分の医療保険は屈折矯正手術への支払いをカバーしていません。以前に比べてコストが低下しているとはいえ、安いとはいえません。
・ここ1年間でコンタクトレンズまたは眼鏡を変えた人:この状態を屈折不安定といいます。以下のような屈折不安定である可能性がありますので、さらなるリスクがおきる可能性について医師と相談してください。
20歳前半以下の人
糖尿病などによりホルモンが変動している人
妊娠または授乳中である人
視力を変動させる薬剤を服用している人
・傷の治癒に影響を与える疾患の人または薬剤を服用している人:自己免疫疾患、免疫不全、糖尿病患者、またはレチノイン酸やステロイドなどの薬剤を服用している人は屈折矯正手術後の治癒が妨げられる恐れがあります。
・コンタクトスポーツ(対戦相手の体に接触するスポーツ)をしている人:ボクシング、レスリング、マーシャルアーツ等の眼や顔への打撃が避けられないスポーツをしている人。
・大人ではない人:18歳以下の人にレーシック(LASIK)を実施することは承認されていません。
■注意
特定の病気に罹っている人において、屈折矯正手術の安全性と有効性は確認されてていません。以下のような症状を有する人は医師と相談してください。
・眼の領域の単純ヘルペスまたは帯状ヘルペス
・緑内障、緑内障の疑い、眼内圧亢進
・ぶどう膜炎/虹彩炎等の眼疾患
・眼のけが、眼の手術歴
・円錐角膜
■その他のリスクファクター
以下のリスクの兆候または状態について医師はスクリーニング(検査)する義務があります。
・眼瞼炎:LASIK後に角膜の炎症または感染症のリスクを高める可能性があります。
・瞳孔が大きい:暗い部屋で瞳孔の検査がされたことを確認してください。若い患者さんまたは特定の薬剤を服用している人は、ほのかな明かりの中で瞳孔が大きくなる傾向があるかもしれません。瞳孔が大きいと、ギラギラ、円光、星形、二重映像といった症状を手術後に発現する可能性があります。これらの症状によって、非常に消耗する患者さんもいます。たとえば、霧等の特定の気象条件の中や夜中に車を運転できなくなったりするかもしれません。
・角膜が薄い:角膜は薄い透明な皮膜で、色がついた部分である虹彩を覆っています。大部分の屈折矯正手術は、角膜の形を変えることで眼のフォーカス能力を変えます。薄すぎる角膜に屈折矯正手術をすると、視力に影響が出現する可能性があります。
・屈折矯正手術の経験がある:追加で屈折矯正手術をすることは勧められません。追加で屈折矯正手術をするかどうかは、個々人の状態に応じて、医師と慎重に話し合った上で決めなければなりません。
・ドライアイ:レーシック(LASIK)手術はドライアイを悪化させる傾向があります。